旅行情報誌の「るるぶ」は、2023年に迎えた50周年を記念し、人気ユーチューバーとのコラボ本の発行や、るるぶの歴史を写真や資料で振り返る特別企画展のほか、2つのプレゼントキャンペーンを実施しました。

Twitter（旧X）で誰でも参加できる「海外旅行GoGoツイッターキャンペーン」は、るるぶの公式Twitterをフォロー&リツイートで応募する仕組み。応募者の中から抽選で、該当エリアのガイドブックや、現地で人気の商品をプレゼントしました。

一方、対象図書の購入者に向けた「読者プレゼントキャンペーン」では、ホームページから応募した人に抽選でJTB旅行券や図書カードを進呈しています。

より多くのターゲットにリーチするオープンキャンペーンと読者のエンゲージメント向上を狙ったクローズドキャンペーンを並行展開し、周年事業の効果を最大化した事例と言えます。

宝酒造株式会社は、芋焼酎「一刻者（いっこくもん）」の発売20周年を迎えた2021年に、周年事業を展開。宝酒造オンラインショップ限定で、原料や製法にこだわり抜いた “全量芋焼酎｢一刻者｣の石蔵甕貯蔵（いしぐらかめちょぞう）の「甕オーナー（かめオーナー）」を募集しました。また、「甕オーナー（かめオーナー）」の募集に合わせて「一刻者 頑固にこだわって二十年キャンペーン」を実施。商品を購入して応募した人の中から抽選で「一刻者」オリジナルの酒器などをプレゼントしました。

自社商品の「甕オーナー」を募集するというユニークな施策で周年の話題性を高めるとともに、こだわりぬいた商品にふさわしいこだわりの酒器や製氷機をプレゼントすることで、ブランドイメージの周知と浸透をはかりました。

クッキー菓子のヨックモックは、2024年に迎えた発売55周年を記念して、「#ヨックモックってどんな味」キャンペーンを実施。X（旧Twitter）か特設サイトでヨックモックの思い出の味に関するエピソードを投稿して応募すると、抽選で「大きなシガールクッション」が当たるほか、選考の上、5つのエピソードを人気アニメーター『こむぎこ2000』がショートアニメーション化する特別な景品を用意しました。

話題性のある景品で商品の認知拡大をはかるほか、商品との関わりが深いファンのエンゲージメント向上を狙ったオープンキャンペーンです。

食品メーカーのニッスイは2024年、「まるごとおいしい太ちくわ」の発売10周年を記念して販促キャンペーンを実施。商品を購入後、LINEのキャンペーンアカウントを友達登録し、応募した人に、その場で「えらべるPay」1,000円分を進呈する仕組みです。

どんな人にも喜ばれる景品と、その場で抽選結果がわかる仕組みのキャンペーンにすることで、周年を機にトライアル購入や新規顧客を獲得しようという狙いがみられます。

食品メーカーのくばらは2024年、「キャベツのうまたれ」発売25周年を記念して、SNSを活用した「写真投稿キャンペーン～あなたのお気に入りの使い方、教えてください！～」を実施しました。応募者は、くばら公式Instagramで商品を使ったレシピ写真を投稿、抽選でくばら商品やグッズが当たります。

商品の愛用者にレシピを投稿してもらうことで、ファンのエンゲージメント向上を目指すとともに、愛用者ならではの活用法を募集することで商品開発や販売戦略のアイデアも得られる施策と言えます。